「情報を届けるため」にモニター調査を行うわけ
「モニター調査」と聞くと、商品やサービスの開発をイメージしませんか。実は、情報を届けるために動画やwebサイト、印刷物を制作する上でもモニター調査はとても有効です。
今回はブライトでの実例を交えた、モニター調査の大切さについてです。
▼高齢ドライバーに受け入れられやすいシナリオ、受け止めにくいシナリオ
一時期高齢のドライバーによる事故が度々ニュースになった際に、自動車事故を防ぐため高齢ドライバーに向けた安全啓発の動画を制作することになりました。
最初に上がってきたシナリオの案は、高齢者に向かって「右折に注意しましょう」「一時停止をしましょう」と呼びかけるようなものでした。一見(教習所のビデオでも見かけるような)違和感のない構成ですが、実際に高齢ドライバーの方々に案を見ていただいた際のリアクションはというと、
「頭ごなしに注意されるとあまり気分が良くない」「そんなことはわかっている」
といった芳しくないものでした。それも当然、これまで長期にわたって運転を重ねてきた方々です。そのような方々にとってこのシナリオは受け入れづらい構成でした。
最終的に完成した動画は「運転中にうっかりした高齢女性に、パートナーである高齢男性がやさしく教える」といったものになりました。”自分でもミスをするかもしれない”という要素とともに、”高齢ドライバーが手本となる”構図としたことで、多くの方に情報を受け取りやすいツールとなりました。
ブライトではこのようにツールの制作前や制作過程、制作後に「高齢者モニター調査」や「障害者モニター調査」を行い、当事者の声を大切にしています。
それは情報がターゲットに正しく理解されるか、メッセージが受け止められるかの手助けとなるほか、先ほどの事例のように事前にクレームを防ぐような効果ももたらします。
・モニター調査は、商品・サービス開発だけでなく情報を届けるうえでも重要
・情報が正しく理解されることを手助けし、事前のクレームを防ぐことにも繋がる