世界一優しいルーヴル・アブダビ美術館、世界一美しいアブダビ国際空港
2019年9月19日から、アラブ首長国連邦(UAE)に旅行にいきました。日本では”ドバイ”がメジャーですが、私が選んだのは”アブダビ"。その理由は…
●ルーヴル・アブダビ美術館
美術館のコンセプトは”ユニバーサル”。個々の文化や文明を超え、作品は地域ごとではなく、年代ごとにフラットに展示されています。
館内は車椅子でも移動しやすい広々とした空間。13歳未満の子供や障害者とその同行者は入場無料です。
この美術館が素晴らしいのは、視覚障害の方でも楽しめる工夫。展示物の解説板には、点字、アラビア語、英語が併記されています。また、仏像の形状や素材が触って分かるようにミニチュア版が展示されています。
色の識別は、青い部分は大きな水玉で、赤い部分が小さなドットなど、触図の模様を変えることで色を伝えています。
当日は親子連れの観光客が多く、子供達が触って楽しんでいました。
また、毎月親子で楽しめる無料のアクティビティが実施されています。この日は紙を折って言葉遊びをするシートが用意されていました。
館内サインはおしゃれで機能的。壁の表示は凹凸があり、触っても識別可能です。
各フロアにある展示地図は、見ても触っても分かりやすい!
館内から見上げるドーム型の銀色の屋根は、ヤシの木が日光を柔らかに投影しているのを連想させ、”光の雨”と名付けられているそうです。
この美術館は海に面する「サディヤット島」にあり、まるで海に浮かんでいるようで神秘的!
館内のアクセス、作品の展示方法、様々な配慮など、世界一のユニバーサル美術館だと感じました。
●マスダールシティ
マスダールシティをご存知ですか?エネルギーと水の効率、モビリティ、廃棄物削減を通じて、開発ビジネスコミュニティをどのように実現できるかを実証している都市です。
SDGs(国連の持続可能な開発目標)とも連携し、エネルギーと気候変動、水、モビリティの未来、宇宙、バイオテクノロジーなど、持続可能性の課題を推進する幅広い問題に対処しています。
各建物は低炭素セメントで構築され、他国の冷暖房、空調と比較してエネルギーと水の消費が40%削減するように設計されています。建物と建物の間は、外気よりも涼しく感じられます。
NAVYAという無人車両が、ルートに沿って自動運転されています。
専用パネルに行き先とルートを入力するだけで簡単に自動運転してくれます。画面には日本語表記もありました!
マスダールシティは、エネルギーと水の需要の削減、特に建設活動中の廃棄物のリサイクルと再利用を通じて、持続可能な開発に重点を置いています。
この都市は世界クラスの研究機関、企業、居住者、商店、レストラン、公園などのコミュニティを目指し、2030年までに50,000人の住民が住み、4万人の専門家と学生の拠点になる予定です。
●アブダビ国際空港
空港内の豪華さ・美しさは、これまた世界一ではないでしょうか?
外の光を上手に取り入れた神秘的な通路。
空港内のサイン表示は遠くからでも、とても見やすい。
キッズルームも広々!
車イス利用のサポートはもちろん、無料のインターネット環境、無料のシャワーなど、待ち時間が長くても快適に過ごすことができました。
●貴重なアラブ体験
◆UAEの物価は?
外食などはかなり高額でしたが、タクシーの初乗り3.5Dh(約100円)、スーパーのヨーグルトが1Dh(約30円)、カットフルーツは5.2Dh(約150円)と日本よりも安く生活できました。
◆穴場の観光地は?
大統領官邸(カスルアルワタン)
大統領の職場とは思えない豪華な宮殿。建物までは専用のバスに乗っていきます。
インスタ映えするゴールドの置物や図書館は圧巻。
「シェイク・ザーイド・モスク」のように混雑していないので、お勧めです!
◆日本の企業の進出は?
「ダイソー」は地元の人、観光客の人々で賑わっていました。
主要なショッピングセンターには「無印良品」の店舗が入っていました。
アブダビは治安がとてもよく、スタッフの方もとても親切で、旅行を満喫することができました!
【UD旅行記バックナンバー】
UD旅行記:アラブ首長国連邦(アブダビ)
UD旅行記:ロンドン
UD旅行記:バルセロナ
UD旅行記:シンガポール
UD旅行記:ベルリン
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