心のバリアフリーを実践、「正しく知る」「偏見を持たない」ことが第一歩
「パラリンピックの価値?」「同和問題?」「ハンセン病?」、皆さんはいくつ知っていますか? 人権の大切さを考える「ヒューマンライツ・フェスタ東京2018」のイベント会場に、その答えがありました。
■パラリンピックの価値とは?
国際パラリンピック委員会では「勇気」「強い意志」「公平」「インスピレーション」の4つの価値を掲げています。東京2020大会ビジョンでも「多様性と調和」が掲げられ、人権を見つめ直す大会に位置付けられています。
会場では、JリーグFC東京のマスコット「東京ドロンパ」が様々なパラリンピック競技を紹介。車いすテニス用の車いすに乗ったり、ボッチャを体験したりして盛り上げていました。
■同和問題とは?
封建時代に、えた、ひにんなどと呼ばれ差別をされていた人が住まわされていた所が「同和地区(被差別部落)」です。現在も同和地区出身という理由で、就職や結婚の際に差別されている人々がいるのです。
猿まわしで有名な村崎太郎氏は、被差別部落出身であることを公表。講演では、子供の頃から受けてきた差別や公表するまでの経緯、未だになくならない差別の現状を語りました。
東京都では、6月を「就職差別解消促進月間」として、就職の機会均等を確保するために啓発活動を展開しています。
■ハンセン病とは?
らい菌による感染症ですが、感染力は弱く現在は確実に治癒します。しかし、かつて強制隔離されていたことで、現在でも宿泊拒否のような差別や偏見が残っています。
東京都人権プラザには、ハンセン病をはじめ、人権に関する様々な資料があります。
このイベントがきっかけで「心のバリアフリー」を考える良い機会に恵まれました。
内閣官房では、「心のバリアフリー」を学ぶアニメーション教材を公開しています。
ブライトでは、今後も人権問題の理解を深め、多様性を認め合える社会の実現のために努力していきます。
心のバリアは「知らない」「無関心」が要因ではないか?と改めて感じました。
SDGsでは、貧困層、障害者、女性など、弱い立場に置かれやすい人々を「誰一人取り残さない(No one left behind)」ことを誓っています。
心のバリアフリーを実践するには「正しく知る」「偏見を持たない」ことが第一歩となるのです。