10月1日、神奈川県川崎市に北海道アンテナショップがオープン!SDGsに貢献
日本理化学工業は、全社員の7 割以上が知的に障害のある社員というチョークの製造会社。この度、北海道美唄市の魅力を伝えるショップをオープンさせたとのことで、早速訪ねてみました。
■北海道美唄市とは?
かつて炭鉱が盛んだった美唄市は、札幌市から車で約60分、人口約2万人の小さな町。
写真:炭鉱メモリアル森林公園(旧三菱美唄炭鉱施設)
1967年、日本理化学工業は知的障がい者雇用に積極的に取り組んでいた美唄市に工場を開設しました。
冬は屈指の豪雪地帯である美唄市の工場は、
高い山で囲まれているため3月中旬を過ぎても雪が沢山残っています。
この度、「美唄市の役に立ちたい」という応援プロジェクト「美唄コンテナショップ」がオープンしました。
■なぜ「美唄コンテナショップ」なの?
チョークを移送する「コンテナ」に美唄の豊かな土地で育まれた農産物や特産品を積み込んで、週2回のペースで川崎工場に直送。
美唄市の情報を発信する「アンテナショップ」の役割を果たすことを目標に「美唄コンテナショップ」と名付けたとのことです。
店内をのぞくと、美唄市の特産物がたくさん入荷していました!
北海道屈指の米どころである美唄、北海道米で金賞を受賞した「阿部さんのおぼろづき」が並んでいます。
かつて炭鉱で働いていた人が、真っ黒になったまま食べたと言われる郷土料理
「美唄焼き鳥」は、モツ串と精肉串の2種類で1番人気!
ぜひ、みなさんも出かけてみてください!
■北海道・美唄コンテナショップ
●所在地:神奈川県川崎市高津区久地2-15-10(日本理化学工業の敷地内) ●営業時間:火曜、水曜、金曜日の13:30~16:00、土曜日は11:00~16:00 ●TEL:070-4559-3059 |
●SDGsへの貢献は?
誰ひとり取り残されることなく、人類が安定してこの地球で暮らし続けることができるように、
具体的な目標を示したのが、SDGs(持続可能な開発目標)です。
目標2「飢餓をゼロに」では、
「小規模の食料生産者の生産性と収入を倍にする」
「気候変動や干ばつ、洪水などの災害にも強く、土壌を豊かにしていくような、持続可能な食料生産の仕組みをつくる」と記されています。
まさに、今回の「美唄コンテナショップ」の取り組みは、北海道の小さな町・美唄市の食料生産性を向上させ、持続可能な食料生産の仕組みづくりを目指しているのです。
目標8「働きがいも経済成長も」では、
「若い人たちや障害がある人たち、男性も女性も、働きがいのある人間らしい仕事をできるようにする」と記されています。
日本理化学工業・美唄市の工場では、障害がある人が蜂蜜を採取しています。
採取したまま何も加えていない、自然なままの蜂蜜はとても貴重で美味です。
年間20 万トン廃棄されるホタテ貝殻の処理は、北海道特有の課題。
このホタテ貝殻を世界で初めて微粉末にしてチョークに配合した取り組みは、
目標14「海の豊かさを守ろう」への貢献につながっています。
●ブライトも応援しています!
10月2日(土)の午後にショップに行ったのですが、この日は台風一過の晴天となり、
近隣からのお客様で賑わっていました。
30分の間に、家族連れやご夫婦など3組が来店していました。
大山社長の商品説明からは、熱い思いが伝わってきましたし、
笑顔で明るい店員さんたちには、感染対策をしっかりしながら丁寧に接客をしていただきました。
オープン祝いにお花を届けたのですが、実はこのお花も障害者が心をこめて作っています。
アプローズ南青山では、こころやからだに障害をもった方がフラワーアレンジメントの技術を学びながら働いています。
季節のアレンジメント ・フルーツをお願いしたところ、季節感あふれる、とっても素敵な仕上がりで、お客様も「センスが良くて素敵♪」と大喜びでした!
アプローズ南青山の詳細は、「最低賃⾦の平均時給は902円、障害者施設で働く人の時給は?」をご覧ください。
投稿者: 小川 益男
株式会社ブライト代表取締役社長。 大山社長、西川常務から様々な刺激を受け、「相互成長」を目指している。 |
日本理化学工業の常務取締役 西川氏はいいます。
「美唄市が甚大な水害を被ったとき、会社のみんなが美唄市のために一生懸命行動したことが今回の取り組みにつながっています。恩には恩で返ってくることを体感しました」
コロナ禍でも、美唄市、農業、障がい者雇用が未来につなっがっていく、素晴らしいプロジェクトです!