SDGs取り組み事例:視覚障害者と一緒に作った点字カレンダー
ブライトではSDGs推進の一環として、視覚障害者支援総合センター様の協力のもと、2014年から点字カレンダーを制作しています。
【1】ダイバーシティの推進
このカレンダーは、障害のあるスタッフが1枚1枚手作業で印刷しています。
画像1:手作業でのカレンダー印刷
丁合や組み立て、検品、封入など製版以外はすべて障害者が担当。障害があっても、それぞれの個性をいかしてプロ意識を高くもって働いています。
画像2:カレンダーの丁合
ブライトでは、障害者の就労を支援するため、全国の障害者施設から商材を購入してお客様への贈答品などに活用しています。
また、株式会社高齢社様との連携のもと60歳以上の方の就労を支援しています。
画像3:高齢者モニター調査の様子
【2】福祉への貢献
日本の視覚障害者は164万人と推定されています(日本眼科医2007年)。視覚障害の方は学校で習得する最初の言語が点字なので、一番馴染みがあります。
最近では音声機能で情報を取得することも増えましたが、やはり重要な書類や教科書などは「点字で読みたい」というニーズが根強くあります。このカレンダーは点字の重要性を普及させるためにも役立っています。
画像4:2021年点字カレンダー
カレンダーには点字に加えて、「点図」という技術でイラストを触ってわかる工夫もしています。10月は「秋刀魚の塩焼き」の見事な点図が描かれているので、是非触って楽しんでください。
画像5:「秋刀魚の塩焼き」の点図
ブライトでは、障害をもっている人が不利益を被らないよう、点字以外にも「読み上げ用のデータ」や「Webアクセシビリティ」を推進しています。
画像6:音声コード付き印刷物
【3】地球環境への対応
カレンダーのインキは、大気汚染の原因となるVOC(揮発性有機化合物)の排出が少ないベジタブルオイルインキを使用しています。また、従来プラスチックだったリングを綴じ具ごとリサイクルできる紙製のリングに変更しました。
画像7:紙製のリング
なお、ブライトでは適切に管理された森林の資源を使った「FSC認証紙」をお客様へ積極的にご提案し、多くの紙製品で採用いただいています。
画像8:環境配慮マークの例
★点字クイズに挑戦しませんか?★
ヒント:アルファベット6文字です。
答えは「BRIGHT」。
最近では、点字をフォントに活用した「Braille Neue(ブレイルノイエ)」が開発されています。点字が読めない晴眼者でも一緒に楽しむことができるユニバーサルフォントとして注目されています。
2020年 年末ご挨拶
本年一年に渡り大変お世話になり、ありがとうございました。 来る年も変わらぬご 厚誼を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 |
点字カレンダーは、視覚に障害がある方もない方も一緒に楽しめるユニバーサルデザインカレンダーです!