すかいらーくグループ外国人採用に学ぶ「やさしい日本語」
すかいらーくグループの外国人向け求人案内が「とてもわかりやすい」とSNSで話題です。
在留外国人にも伝わりやすいページづくり
今回SNSで注目を集めているのが、外食チェーンすかいらーくグループでの在留外国人の方々に向けられた採用情報のwebページ。
日本語が流暢でない外国の方にも理解しやすい、様々な工夫がされています。
<工夫されている例> ・文章はひらがなを中心に、簡単な漢字にはルビを振る ・「、」を使わず、一文を短くする ・具体的に伝え、曖昧な表現を避ける ・難しい言葉は簡単な言い回しに言い換える 例)「交通費」を「家から店までの電車のお金がもらえます」 など |
やさしい日本語とは
上記のような工夫は「やさしい日本語」と呼ばれる表現方法です。やさしい日本語とは、阪神淡路大震災をきっかけに考案された、外国人等にもわかるよう配慮して、簡単にした日本語のこと。
また、webサイトは写真を多用し、文字を読まずともイメージをしやすいよう設計されており、「めんせつのようす」からは動画で当日の流れを紹介するなど面接を受けるための心理的ハードルが下がる工夫もされています。
”多言語での採用ページを用意する”ことも情報伝達の素敵な手段ですが、このように簡単な日本語で伝えることで「このレベルの日本語が理解できれば働くことができますよ」というメッセージを込め、採用後実際に働く上でのミスマッチも防ぐことができます。
今回のように情報を届ける前に一度立ち止まり、伝えたい内容やターゲットに合わせて伝達手段を考えて選ぶことで、より効果的に情報を伝えることができます。その際は「やさしい日本語」もぜひ活用してみてくださいね。
投稿者:南條 岳 株式会社ブライト 企画課課長 ユニバーサルデザインコーディネーター埼玉に生まれ、東京、大阪、福岡、京都、神奈川などで幼少期を過ごす。子ども写真スタジオでのカメラマンを経て2012年ブライトへ入社。外部でライター、イラストレーターとしても活動し、「わかりやすい編集」を得意とする。『高校生クイズ』が好き。 |
<今回の採用ページのポイント>
・「やさしい日本語」を用いて、わかりやすい
・動画を用意するなど、複数のツールで伝える
・情報を届けたい層に合わせる