SDGsの取り組み 2021年1月1日

地球環境に配慮した「エシカルペーパー」、ブライトで試してみました

近年SDGs(持続可能な開発⽬標)という国際社会への理念が浸透していくなかで、“ペーパーレス化“の声を聞くことが増えました。しかしパソコンの操作に慣れていない⾼齢者は情報をうまく得ることができなくなってしまいますし、「紙で読んだ⽅が頭に⼊りやすい」といった⽅も多いと思います。
そこで注⽬を集めているのが地球環境に配慮をしているエシカルペーパーです。いくつか種類のあるこの⽤紙、実際にブライトで3種類試してみたのでご紹介します!

 

写真:エシカル紙3種

1 バナナペーパー

アフリカ・ザンビアで元々廃棄されていたバナナの茎から繊維を取り出して作られた⽤紙です。環境配慮の⾯では新たに⽊を切らないため、森林伐採の防⽌になり、動物保護にもつながります。また、⼩さな村に雇⽤が⽣まれることで貧困の解決にもつながっています。バナナペーパーの売り上げの一部は女性たちの教育支援にあてられ、子どもの就学にもつながっています。

写真:パナナペーパーを使ったノート
ブライトでは、バナナペーパーを使⽤したオリジナルノートを作成しました。
使⽤感としては、茎の繊維が混じったナチュラルな⾵合いのある印象です。説明なしでも「これは普通の紙とは違うぞ!」というインパクトが与えられそうです。

写真:ノートのズームアップ
⼀⽅、和紙と同じ製法で作られた紙のため、明確に表裏があります。表はザラザラ、裏はツ
ルツル。この辺りは好み、使い勝⼿の分かれるところでしょうか。

現在、バナナペーパーの⽤途としては名刺や封筒などで使われることが多いようです。

写真:バナナペーパーを使った封筒
実はブライトの封筒もバナナペーパーを使⽤しています。

「バナナペーパー」のサンプルをご希望の方は、お問い合わせフォームからお申込みください。

2 ストーン紙

ふたつめは⽯の粉末から作られたストーン紙(ストーンペーパーや ライメックス などメーカーにより名称が異なります)。
貴重な森林を伐採する必要がなく、製造時に⽔を使⽤しない為「⽔質汚染」を防ぐことができ、⼆酸化炭素排出量も軽減できるそうです。

ストーン紙を使ったクリアファイル
ブライトではライメックスを⽤いたクリアフォルダーを作りました。
使⽤感としては、⼿で破れないほどの強さが何より印象的。感触としては投票⽤紙としても有名な「ユポ紙」が近いです。湿気にも強いため屋外ポスターやマップなど、強度の欲しいものが向きそうです。飲⾷店のメニューなどの使⽤事例もあるとのことです。

「ライメックス」のサンプルをご希望の方は、お問い合わせフォームからお申込みください。

3 FSC認証紙

最後は“適正に管理された森林から産出した⽊材”でできたFSC 認証紙です。
先にあげた⼆つは⽤途がある程度限定され、コストも割⾼になりますが、この⽤紙は通常の紙と同じように扱うことができます。以前は環境配慮として「再⽣紙」を⽤いることが通例でしたが、2019 年頃より再⽣紙の供給が不安定になったいま、ブライトのお客様にもよくお勧めしている⽤紙です。

ロゴ:FSC認証紙
認証された⽤紙には上のような認証マークを記載することができます。

 

 

執筆者:南條 投稿者:南條 岳
株式会社ブライト 企画課課長 ユニバーサルデザインコーディネーター。
埼玉に生まれ、東京、大阪、福岡、京都、神奈川などで幼少期を過ごす。子ども写真スタジオでのカメラマンを経て2013年ブライトへ入社。外部でライター、イラストレーターとしても活動し、「わかりやすい編集」を得意とする。『高校生クイズ』が好き。
ここがUD

地球環境の変化にともない、紙の製造⽅法や⼯程もどんどん多様化し、⾒直されています。
私たち一人一人が意識を⾼め、資材や製造工程を見直すことがSDGsに取り組む一歩となるので、是非エシカルペーパーの導入を検討してみてください!