『みんなのUDパーク』椅子の脚ソックスはなぜユニバーサルデザインなの?
12月15日(土)、ねりまユニバーサルフェス『みんなのUDパーク』に参加しました。”ユニバーサルデザインとは何か”を改めて考えるとともに、多様な方と向き合うためにどうすればよいか、という心の気付きが詰まった機会となりました。
楽しみながらUDにふれよう!
『みんなのUDパーク』は練馬区70周年だった昨年から始まり、今年で2回目となるイベントです。
当日配布のリーフレット。音声コードにより視覚障害をお持ちの方でも理解することができます。
当日は人手も多く、積極的!
「楽しみながらUDにふれよう!」というイベントテーマのとおり子どもにも楽しく参加できるUDクイズや共用品の工作もあれば、大人でも思わずうなずく展示の数々。
と、言葉で説明しても伝わりづらいかと思うので当日の様子とあわせて少しだけご紹介します。
見る!知る!体験する!がテーマの催し物で気づきを得る
1.UDグッズの展示
UDグッズの展示は大賑わいでした。
多くの方にとって使いやすいグッズを集めた展示スペースは気づきの連続でした。例えば「100円ショップで手に入るUDグッズ」として紹介されていた椅子の脚ソックス。さてこれはいったいなぜUDグッズなのでしょうか…?
紹介されている点字つきパネルをひっくり返すと答えが書かれています。
正解は「白杖のカバー」!室内に入る際も汚れ、濡らしを防げるのだそうです。
実際に視覚障害を持った方に話を聞いているとのことで、当事者でしかなかなか気づくことの出来ないグッズの使いみちには”我々が勝手に用途や使い勝手を決めつけてはいけないのだ”ということを気付かされます。
2.ステージ
ステージでは「観る側も、演じる側も、バリアフリー」を理念とした演劇結社『ばっかりばっかり』の舞台が公演されていました。
『ばっかりばっかり』の公演の様子
”聴覚不自由な方でも楽しめるようセリフが背景に表示される”という仕組みにもハッとしたのですが、私が一番印象的だったのは”耳印”という概念。
役者ごとに鈴や、赤ちゃんの持つガラガラなど異なる音がなるものを身につけており、目の不自由な方でも役者の移動が把握できるという仕組みは相手のことを思うがゆえにたどり着いた心遣いなのだなと感じました。舞台もクスッと笑えるものでとても楽しかったです。
しまった、かなり長文になりそうですね。
他にも、
重いレジ袋でも手が痛くならないグリップ制作のワークショップや、
障害の有無にかかわらずあそべるユニバーサルスポーツ体験、
練馬区のゆるキャラ、ねり丸の登場まで…(かわいいですよね)
と、今後も続いていくことで、さらに皆にとって住みよいまちづくりが広がれば良いなと感じる、魅力的なイベントでした。
ブライトはリーフレットや当日のパネルを多くの方に伝わるよう、デザイン面で支援させていただきました。
イベントを終えて
実はこのイベント終了後の帰り道、白杖をつき駅内を歩く方を見かけました(示し合わせたような偶然です)。
「何ができるかわからないから」と見て見ぬふりをするのではなく、「なにかお手伝いできることはありますか?」とお声がけしたことで、その方を無事エレベーターへご案内することが出来ました。
以前、ユニバーサルマナー検定を受講した際に印象的だった言葉があります。それが、
・多様な方と向き合うために100点満点を目指さないこと
・「障害者だから」とひとくくりにして答えが出るものではないということ。
この言葉が、UDパークでの気付きと、帰り道の出会いで一つにつながった、そんな一日になりました。